コンテンツを共有するシェアド・コンテンツマーケティングで、自社商材(製品・サービス)のストーリをコンテンツにして発信できるメディアチャネルを持つと、手軽にネイティブ広告を展開し、貴社のサイトへの効果的な動線を作ることができます。また、自社サイトのコンテンツマーケティングと併用することで、さらにマーケティング効果を高めることができます。
「『シェアドコンテンツマーケティング』でネイティブ広告(ネイティブアド)を展開するとどうなるか? - 基礎編」はもうお読み頂けましたか?シェアドコンテンツマーケティングを展開する上で、ネイティブ広告はとても重要な概念です。売り込むことなく、読者を自然に自社の製品やサービスへと惹きこむことができます。まだ基礎編をお読みでない方、またはブラッシュアップしたい方は、上の記事タイトルのリンクをクリックして、ぜひ、記事をお読みください。
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さて、それではここからは、シェアドコンテンツマーケティングとネイティブ広告については、既にご理解頂けた、ということを前提にお話を進めます。
まず・・・、
|なぜシェアドコンテンツマーケティングを展開するのでしょうか?
端的に言うと
売りやすいからです。
これでは、あまりにも簡単すぎるので、なぜこのマーケティング展開が必要なか、もう少し考えてみましょう。そこで、最近のマーケット(お客)の特性や傾向について、買い手・・・マーケットの目線になって、いくつか重要なポイントをあげてみます。
インタネットとウェブマーケティングの普及で買い手の環境や行動の仕方、意思決定の行程が大きく変わっている
誰もがオンラインで情報を集められるようになっている
不要な売り込みやセールスはムダで邪魔になり敬遠される
業者にアクセスするタイミングは買い手(お客)が決めたい
セールスと会う前にまずは情報を集めることが当たり前のプロセスになっている
情報を出し惜しみする企業は選択肢にすら乗らない
価値のないコンテンツ、デマは淘汰される
コンテンツ(情報)の受け取り方は買い手次第なので見せ方がこれまで以上に鍵になる
売り込みではなく自然にコンテンツに入れるアプローチが好まれる
様々な情報を多角的に検討したい
購入(契約)で失敗したくない
信頼できるところから買いたい
・・・等など、多くの方も「なるほど、その通り」と思われるのではないでしょうか?
シェアドコンテンツマーケティングを利用し、さらにネイティブ広告を展開することは、このような今のマーケットの行動様式や考え方にもマッチする、受け入れられやすいアプローチを取ることになります。見込客となる対象がマーケットでどんな行動をとるのか、もう一度考えてみる必要があります。
おそらく、ちょっと前の昔のマーケティングやセールスの現場をご存知の方なら、インターネットの登場でマーケティングやセールスを取り巻く環境がどれだけ変貌したかを、実感しているのではないですか?
残念ながら、もう従来の営業やマーケティングの考え方ややり方・・・つまり「昔のマーケティング」では売れなくなっています。インターネットやウェブが当たり前の社会インフラとなっている現在では、「今のマーケティング」が必要です。
特に一般消費者向けのB2C(BtoC)では、一方的な営業やマーケティングのアプローチ(飛び込みやテレアポ、チラシやDMなど)では反応が取りづらくなっているばかりか、人材の確保や人件費、時間の消費、あるいは一定時間でできることが限られるなど、非効率な営業活動になっています。そのため、事業者はインターネットやウェブでのマーケティングにウェイトを大きくシフトせざるを得なくなっています。B2C(BtoC)では、本当に営業がなくなってしまうのでは?、と思うほどです。
B2B(BtoB)でも同様な動きが見られます。その昔は、必要な製品やサービスの情報を集めるには、営業担当者に直接話を聞くことが、もっとも手軽で手っ取り早い方法でした。ですから「御用聞き」も営業の立派な仕事だったわけです。
しかし、こちらから「御用聞き」をお願いしても、本当にニーズが顕在化するまでは、商談に乗せることはできません。「聞いてみたけど、やっぱりいいや」となるのがほとんどです。そうなると、その後はセールスのアプローチが逆にうっとおしくもなります。しょっちゅう連絡してこられても、訪問されても、話すことはありません。「お願いだから、必要になるまで待ってて」となります。
そのため、事業者(売り手)にとっても、お客(買い手)にとっても、「御用聞き」の営業や、一方的に売り込みをかけてくる営業のやり方は、非効率で非生産的な「無駄」な営業活動として捉えられるようになっています。
確かにその昔は、「多くの無駄の中で成功を掴め」といういような精神論的な営業の発想がありました。断り続けられても、お客に足繁く通い、あるいは、次から次へと営業を掛ける、という強靭な精神力と膨大な無駄が伴う営業が当たり前のように行われていました。
しかし、「今のマーケティング」では、そんな営業活動は美談にもなりません。ただ単に「無駄」でしかないようです。
だったら、「もっと効率的な方法でやれ!」、ということになります。
インターネットの登場でインターネットマーケティングやウェブマーケティング(いわゆるオンラインマーケティング)が活発なり、多くの企業はさまざまな情報をインターネットを介して発信し、私たちの誰もが企業の発信情報に簡単にアクセスすることができます。最低限必要な情報は、インターネットでほぼ集めることができます。「御用聞き」も今はネットでできる時代です。それどころか、これまでは営業担当者に根掘り葉掘り聞かなければ知ることができなかった情報までも、インターネットで知ることができるようになっています。あなたがもっと隠しておきたいと思う、とっておきの情報ですら、他社がいとも簡単に開示してしまいます。これではあなたが持つ情報に、もう希少価値などありません。
■インターネット社会では「出し惜しみ」すれば選択肢から除外される
オンライマーケティングが当たり前となった今日では、情報は聞く前に、まずは集めるのが常識です。B2B(BtoB)では、
”
成約(購入)に必要な判断の50%以上は、営業に会う前に既に決まっている。
”
と言われるほどです。また、
”
事業者の9割以上が、まずはインターネットで必要な情報を集める。
”
という調査結果も出いています。9割 ”以上”・・・、これって、ほぼ100%ですね!
逆に言うと、情報を出し惜しみする企業、あるいは開示できる価値ある情報がない企業は、初めから選択肢にすらならない、ということにもなります。選択肢に残りたいのなら、惜しみなくどんどん情報を開示する、または、開示できる価値ある情報がなければ、価値ある情報を開示できるようになる、それしかありません。
どんなに開示しても価値がなければ選ばれません。また、デマは直ぐにバレます。誰かを欺けても、みんなを騙すことはできません。やはり、価値ある役立つ情報を惜しみなく出し続けることが、選ばれるための必須条件です。
つまり、マーケット(お客)のスタンスは
”
こちらが選ぶから、いつでもアクセスできる価値ある情報(コンテンツ)を常に開示していてね・・・
”
と、いうことになります。
シェアドコンテンツマーケティングでネイティブ広告を展開することで、こんなマーケットのまがまま(当たり前?)な要望にも応えることができます。
■売り手にもメリットがある
それでけではありません。このマーケティングのアプローチは事業者(売り手)にもたくさんのメリットがあります。今、なぜ、シェアドコンテンツマーケティングなのか、実は、その理由はたくさんあるのです。
コンテンツは自社商材なので記事作成が容易(通常のコンテンツマーケティングのようにコンテンツ制作が負担にならない)
少ないコストでできる
少ない人手(人件費をかけずに)できる
限られたノウハウや知識でも取り組める
新たなサイト構築などの費用が不要(制作、運営管理が一切ない。ドメインやサーバ等も不要。新規投資が不要)
既にメディアプラットフォームがあるので直ぐに始められる
準備がいらない(あるいは少なくて済む)
既にサイトに興味づけられた読者のアクセスがあるので一から集客(読者集め)をする必要がない
比較的絞り込まれたニーズを持つ良質な読者をが多くいる
ネイティブ広告(ネイティブアド)でもあるので読者を自然にコンテンツに惹きこみやすい
自社サイトやさらに専門的なコンテンツサイトへと誘導することができる
自社サイトのコンテンツマーケティングと併用できる。またそうすることでより効果を高められる
人が集まるところには様々な情報やヒントも隠されているので何かのきっかけを掴みやすい
自社の認知アップとブランディング効果が期待できる
効果的、効率的に宣伝できる
ストック型メディアにもなるので掲載が続き情報価値が失われない限り、効果は継続的に機能する
共有型のメディアのため、何かの事情で継続的にコンテンツを配信できない場合でもアクセスを維持しやすい
試験的に始められ、失敗してもリスクは最小限に留められる
・・・等など、多くのメリットがあります。
これだけのメリットがあるのなら、やらない手はありません。そう思いませんか?
でも、待ってください。本当にそうなのでしょうか? ここでちょっと冷静になる必要もありそうです。
結論から言うと、良いこと尽くめと言うわけにはいきません。
成果をあげるにはそれなりの方法ややり方もあります。確かにメリットはたくさんあります。しかし、メリットを享受するには、それができる方法でしっかりと取り組む必要があります。特に途中で投げ出すことだけはご法度です。もし、簡単に成果が出せると安易に考えているのであれば、やらない方がいいと思います。
■ビジネスブログを書くのではない
マーケの得ダネでは、ネイティブ広告(の概念)を取り入れ、事業者の商材(製品やサービス)をストーリ性のある価値ある役立つコンテンツにして発信するシェアドコンテンツマーケティングを提唱します。
シェアドコンテンツマーケティングでは・・・
”
オウンドメディアで展開する従来のコンテンツマーケティングのビジネスブログのように、ノウハウやハウツー、スキルやナレッジ(知識)にコンテンツの重点を置くのではなく、自社の商材(製品やサービス)のストーリーを価値あるコンテンツにして読者に届ける・・・
”
ことに重点を置いています。
つまり、コンテンツの主役は製品やサービスです。
下のイラストを見て下さい。これはシェアドコンテンツマーケティングの概要をイメージし易く表したものです。
他の事業者と共有のメディアプラットフォームで商材ブログ(製品やサービスを伝えるコンテンツ)と独立したコンテンツを配信します。もちろん、シェアドコンテンツマーケティングはそれ単独でも行えるものですが、コンテンツマーケティングと併用することでさらに相乗効果を高めながら、効率、効果的に案件化までの流れと仕組みをつくります。
お同じことを従来のコンテンツマーケティングだけで行うと、おそらく成果が上がらないばかりか、逆効果になります。コンテンツマーケティングでは、コンテンツの中で商品を直接アピールしたり、案内することはまずありません。ましてや、売り込みはやってはいけなにこと・・・「タブー」です。それでは読者を惹きこむどころか、逃がしてしまいます。
もちろん、シェアドコンテンツマーケティングでも、あからさまな商材(製品やサービス)の売り込みはしません。
しかし、自社の製品やサービスにスポットを当て、ストーリー性のある価値あるコンテンツに仕立てて、さらにメディアに自然に溶け込むコンテンツにすることで、読者を自然にコンテンツへと惹きこんでいきます。同様のコンテンツを内容を更新しながら、継続的に、定期(あるいは不定期)に、配信することで、露出と定着を図っていきます。
では、
なぜ、シェアドコンテンツマーケティングでは、製品やサービスにスポットを当てたコンテンツを配信しても大丈夫なのでしょうか?
それどころか、なぜ、その方がより効果があがるのでしょうか?
それは、シェアドコンテンツマーケティング自体がそのように構成されているからです。
つまり・・・
”
多くの事業者が共通のフォーマットで、自社製品やサービスのストーリーをコンテンツとして自然に溶け込ませる、メディアプラットフォームにデザインされているからです。(*1)
”
これにより、読者を自然に製品やサービスのコンテンツへと惹きこむのです。ネイティブ広告として(あるいは、ネティブ広告のように)、メディアプラットフォームと融合して、自社の製品やサービスのコンテンツを、自然な形で読者に届けることができるようになっています。
しかも、費用を抑えながら、簡単に直ぐに始められます。
ハードルは低いですが、成果を上げるためには、成果を上げるための方法でしっかりと取り組むことも必要です。
マーケの得ダネでは、シェアドコンテンツマーケティングを利用し、ネイティブ広告を展開しながら、成果を上げるための新たなコンテンツマーケティングの効果的な方法を記事としてアップしていきます。
(*1) メディアプラットフォームの目的によっては商品コンテンツ以外の構成にもできます。
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