コンテンツマーケティングはブランディングの認知と確立には大変有効な優れたマーケティングです。しかし、このマーケティングは、お金、人材、時間、手間費を要する取り組みでもあり、事業社側の取り組み体制がしっかり整っていなければ成功させることはできません。特に資金に限られる事業者にとっては、1年、2年、目立った経済的成果がないこともあり、限られたリソースを食い潰すことにもなりかねません。慎重になる必要があります。
主な内容
コンテンツマーケティングは本当に有効か?
コンテンツマーケティングは何のためのマーケティングか?
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■コンテンツマーケティングは本当に有効か?
ここ数年、コンテンツマーケティングがとてもヒートアップしています。「集客するなら、収益を伸ばすなら、ビジネスをするのなら、コンテンツマーケティングをやらなければダメ!」・・・そんな雰囲気がネットの世界では蔓延しています。
コンテンツマーケティングは有効なマーケティングで、どの事業者も、ぜひ、取り組むべきと考えています。しかし、取り組むべき時期や取り組む内容などについては、どの事業者も同じではありません。全ての事業者が「今でしょ!」にはなりません。
マーケの得ダネではあえて強調しますが、コンテンツマーケティングがブーム化している、こういう時ほど・・・、
„
コンテンツマーケティングには慎重になって下さい!
”
と、申し上げます!
誤解のないように、もう一度言っておきますが・・・、
„
コンテンツマーケティングは有効なマーケティングです!
”
ただし、成功や成果の評価をどこに置くかで変わってはきますが、収益など経済的成果や経済的効果で評価すると・・・、
コンテンツマーケティングではなかなか結果がでません!
想像以上の長期戦になる確率が高いです!
成功させるためには、相当のヒト・モノ・カネの経営資源が必要です!
どんな事業者でも簡単に、必ず成功できるマーケティングではありません!
何があっても継続できる体制をしっかりと組む必要があります!
ただでさえ限られる資金を食い潰す可能性が多分にあります!
長期間成果が出なくても、収益に繋がらなくても継続できる「経済的体力」と「経済的基盤」が絶対に必要です!
成功させるには現時点安定収益があるか、安定収益を確保できる確かな見込があることが絶対条件です!
いかでしょう?今の貴社の状況で、これだけの取り組みができますか?
否定的なことばかり書いていると思われるかもしれませんが、間違いなく時間と(直接的であれ、間接的であれ)お金を費やします。人材も必要です。ネットに踊っている数々の魅力的なフレーズのようには簡単にはいきません。相当の本気と覚悟、根気と研究熱心さ、そして、経済的体力が必要です。
取り組む前には、まずはそのことをしっかりと肝に銘じて下さい。ビジネスの場合、「こんなはずじゃなかった」は命取りにもなりかねません。くれぐれも慎重にご判断ください。
■コンテンツマーケティングは何のためのマーケティングか?
では、一体コンテンツマーケティングは何のためのマーケティングなのでしょうか?
ここで、はっきり明言しておきますが・・・、
„
コンテンツマーケティングは集客や収益のためのマーケティングではありません!
”
集客を増やし収益を上げるためにコンテンツマーケテイングに取り組むのは間違いです。ですから、現時点で安定的収益があるのなら別ですが、目先の将来に見込める安定収益もなく、これから実績を作り上げる段階で、集客と収益を目的に、安易な考えと見通しでコンテンツマーケテインに取り組むと、ほぼ間違いなく失敗します。
„
コンテンツマーケティングはブランド認知と確立のためのマーケティングです!
”
この事をしっかりと理解した上で取り組むことが必要です。
集客や収益を目的とするマーケティングではなく、ブランディングが第一義の目的となりますので、当然、相当な時間がかかります。ブランディングにも様々なやり方や手法がありますが、コンテンツマーケティングにせよ、どんなマーケティングにせよ、ブランド認知と確立は一朝一夕にはできません。長期戦になります。
集客や収益につながるのは、コンテンツマーケティングの成果が見え始めてからしばらく、そして、安定集客や収益につながるのは、ブランディングが成功してからです。
コンテンツマーケティングの成功 = ブランディングの成功 ➡ 結果的に集客や収益にもつながる
と、言うのが流れです。コンテンツマーケティングに成功し、ブランディングに成功するまでに相当な時間がかかり、その後、実際の集客や収益につながるまでにも、また時間が必要です。かなりの長期戦となります。その間、コンテンツマーケティングからは直接的な収益は上がりませんので、ずっと成果がなくても、体力的に事業を継続できるだけの経済的余裕・・・経済基盤があることが絶対条件です。
もし、このことに対して、「簡単です。早くて3カ月、大体6カ月から1年で成果が出ます」というような業者でしたら、大いに疑ってかかるべきです。実際に取り組むにしても、他の業者を選ぶべきです。
もちろん、実際に短期間で大きな成果を上げている事業者もいます。しかし、それをそのまま自社に当てはめてはいけません。何をどこまで、どの位の期間でできるかは、それぞれの事業者により異なります。また、今置かれている事業者の状況によっても、何ができるか、何に優先的に取り組むべきかは大きく異なります。同じような資金状況、人員体制や規模であっても、各事業者、何がどこまでできるかは、全く異なります。まずはその点をしっかりと理解し、自社の状況を把握し、掌握することが先決です。
問題は、どの位の期間で成果が出せるかではなく・・・、
どの位の期間で
どんな成果を
どれだけ出さなければならないか
そして
その結果を出すために本当に必要なこと(ヒト・モノ・カネ)は何で
そのうち、今あって、実際に使えるもの、活かせるものは何で
今なくて、手に入れるものは何で
今あるもの、ないもの含め、その全てを準備、確保はできるか
その全てを実行するための体制を組めるか
その全てを実際に確実に実行できるか
仮のその期間で目的の成果が出せなくて事業を続けていける体力は十分あるか
・・・を問うことです。
コンテンツマーケティングは長丁場です。やり方を知ったから、コンテンツの作成の仕方を勉強したから、SEOのハウツーを学んだから、簡単にできるのであれば、失敗する事業者はいません。安易に、あるいは勧められるままに始めて、結果的に「成果が出せない」、「途中で断念する」事業者が多くいます。むしろ、そんな事業者のほうが、成功している事業者の何十倍、何百倍あることを知っておいてください。私たちには見えないだけです。
繰り返しますが、
コンテンツマーケティングはブランド認知と確立を第一義の目的とするマーケティング
決して集客や収益を目的とするマーケティングではない
コンテンツマーケティングが上手くいきブランディングに成功した時に、その結果として集客や収益にも貢献できるもの
この事をしっかりと認識し、それでも成功させることを確信できる場合のみ、取り組んでください。
もし、この確信がないのであれば、取り組んでみても無駄にお金と時間だけを食い潰すことにもなりかねません。
今、優先的にやるべきことは、コンテンツマーケティングではなく、自社や自社の製品をもっとダイレクトにアピールし、自社をどんどん露出することかもしれません。もっとそちらに貪欲になるべきではないでしょうか!
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