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  • 執筆者の写真松本 啓嗣

内気な口下手な社長でも小さな起業を大きくするコミュケーション力。内気と口下手を最大の武器に変える方法。


起業の成否にはコミュニケーション力が大きく関わっています。コミュケーション力とは影響を及ぼす力です。起業を成功させるためには、一緒に働く従業員たち、関わり合うあらゆる人たち、そして、お客や顧客にどれだけの影響力を持てるかが問われています。内気で口下手な小さな起業の社長は、この力を発揮するために、しゃべるのではなく、相手の想いに寄り添い、行動と態度で示し、結果を見せることで、相手に訴えるのが一番です。それが内気な口下手なコミュケーションのテクニックです。

主な内容

  • マイナスを改めることに注力するより目的にフォーカスする

  • 内気な口下手な小さな起業の社長のためのコミュケーション力

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■マイナスを改めることに注力するより目的にフォーカスする

起業の成否はその人の性格で決まるものではありません。性格や何か絶対的な要素の有無が、起業の成否を決定づけるのら、起業なんてすべて出来レースです。初めから結果が決まっています。

しかし、実際はそうではありません。「強い人が勝つのではなく、勝った人が強い」のです。「持てる人が成功するのではなく、成功したが持てる存在になれる」のです。また、「何かの決定的な要素があるから起業に成功するのではなく、起業を成功させたから、それらの要素を自分のものにできる」と言えます。

大切なのは起業して実現したい具体的なアイデアや強い想いがあることです。

そのアイデアや強い想いが本当にあるのななら、内気で口下手な人たちほど、それらを実現できる可能性が高いとも言えます。なぜなら、それらを実現するためには、直向きな取り組みと努力、没頭して邁進することが必要です。内気で口下手な人たちは、自分の確たるアイデアや強い想いが一つの形と方向で固まったとき、時に周りの人がビックリするような集中力で物事に没頭し、邁進することがあります。また、しゃべりが少ない分、人の話に耳を傾けます。いい助言をしてくれる人が見つかれば、それを吸収し、自分の力にする能力が人一倍長けています。また、自分や物事に対する観察力や洞察力に鋭い分、時に複雑な思考を持つことも多くあります。しかし、これも、実現したいアイデアや強い想いが、ある形と方向性で固まった時には、爆発的な力にもなります。

ただし、条件があります。

「自分の内気や口下手に捉われることがない限り」・・・です。

これまで自分を悩ましてきた、マイナスと捉えてしまっている性格と闘っても意味がないので、早々に白旗を上げて降伏し、受け入れてしまうことです。そして、それはそれとして置いておいて、自分がやるべきことや、やりたいこととは切り離してしまう方が得策です。

そもそも起業は、その人の性格や資質などに関わらず、誰がやっても簡単に成功させられるものではなく、常に問題や課題を抱えるものです。それらに向かい合い、一つ一つを誠実にこなすことも必要です。そのためには、直向きな取り組みと努力、そして、没頭して邁進することが何よりも重要です。

 

■内気な口下手な小さな起業の社長のためのコミュケーション力

コミュニケーション力を学ぶために有効な心理学の一つに「NLP」があります。Neuro Linguistic Programing(神経言語プログラミング)の略称で、ジョン・グリンダー(言語学者)とリチャード・バンドラーによって提唱された、コミュニケーション、能力開発、心理療法へのアプローチを目指す技法です(ウィキペディアより)。

各種書籍や講座もあります。ただし、自分が教える立場になるのでなければ、そこまで深堀する必要はなく、本を一冊読むくらいで十分です。NLPの中でも、コミュニケーション力を高めるテクニックやスキルは各種ありますが、ただ、目的は自身の起業を成功させることで、NLPを学ぶことではありません。参考程度に知っておけば、何かの時に役立つかもしれないので、プラスにはなってもマイナスにはならないでしょう。(ちなみに筆者は、全米及び日本のNLP公認コースを修得しています)。

それでは、内気な口下手な社長が小さな起業を成長させるためには、どんなコミュケーションが必要なのでしょうか?

起業を成功させるためのコミュニケーションは、

より多くの人に、より強い影響力を及ぼすこと

です。しゃべることが苦手なら、一番わかりやすいのが行動です。行動することで、態度で見せて、信頼を勝ち取る・・・そんなコミュニケーションです。

実際の話ですが、まだ、インターネットもメールもない頃、内気で舌足らず、口下手な、ある若い営業マンがいました。彼は営業で契約を取るどころか、お客や人とまともに話すこともできず、悩み苦しんでいました。社内でもバカにされ浮いた存在で、人には見えない本人の心の中で聞こえてくる言葉は、「死にたい・・・」でした。ある日、そんな営業マンが苦肉の策で始めたのが、資料作りとニュースレターの作成です。それを定期的に作り、アポも取らずにお客を訪れ、特に相手と話し込むこともなく、ただひたすら、配り回ることをずーっと続けて、数カ月たったある日、一本の電話が鳴りました。商談の申込みです。そして、そのお客から、なんと成約が取れました。ほぼお客ペースの商談で、電話があったときから買う気満々でした。そんなこもあり、資料を配ったお客たちに電話をかけていくと、「あの○○さん。いつも資料ありがとう。今度お話伺おうと思っていたんです」・・・など、ポンポンアポが取れ、その中から契約がいくつか取れ出し、気がついてみると、いつの間にかトップセールスになっていました。

また、アメリカで爆発的な支持をを得た、ローカルビジネス(地元密着型)に特化した口コミ・レビューサイト「アンジーズ・リスト」の共同創業者アンジー・ヒックス(Angie Hicks)も、彼女自身、極度の内気な性格に悩まされた一人です。しかし、彼女は、そんな性格の悩みと仕事を切り離し、地元企業と利用者を応援し、彼らに貢献するために、一軒一軒、事業者や家庭をまわり歩き、電話をかけ続け、有料の会員サービスを勧誘して回っていました。1999年、ネット参入直後しばらくは業績も順調に伸びていて、今は様々な困難があるものの、2017年12月期発表の売上では、およそ7億3638万ドル(約740億円以上)となっています。そんな彼女ですが、未だにセミナーなど多くの人を前に話すときは緊張し、できればやりたくない、とも言っているようです。

内気な口下手な小さな起業の社長の一番のコミュニケーション力は、しゃべることより、誠実に行動し、態度で見せ続けることです。ただし、的を射た行動でなければ意味がありません。そして、お客や周りの声に耳を傾け、寄り添い、応えていくことです。もちろんすべてに応えられるわけではありませんが、できるところから、誠実に着実に応えて、結果を見せていくことが、最も強力なコミュケーションではないでしょうか?

  • 的を射た行動と態度

  • 継続と一貫性

  • 耳を傾け寄り添い、応えて結果を見せる

ハウツーやテクニック、スキルもあります。しかし、内気で口下手な人がそこに注力すると、あまりうまくいかないかもしれません。コミュケーションは影響力を高め強めるプロセスです。それはリーダーシップでもあり、ベースにあるのは信頼、安心、共感です。ハウツーやテクニック、スキルを学ぶことはいいですが、参考程度に留め、実際の行動で示すのがベストと言えます。実際に行動し続けることで、必然とテクニックやスキルもついていきます。

結果的にいつも目立つのは、良くも悪くもしゃべる人ですが、起業で成功できる可能性が高い人は、むしろ、あまりしゃべることを得意としない、内気で口下手な人たちではないでしょうか?

内気な口下手なあなたはどう思いますか?



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