love at first sight(一目惚れ)って本当にありますよね。初めて会ったのにビビビッてくる瞬間。逆に初めて会ったのに「あっ、この人ダメ。受け付けない・・・」と言うのもあります。人々があなたにどういう印象を持っているかと同様に、webサイトの第一印象は大切です。あなたのホームページは訪問者を一目惚れさせるサイトですか?それとも距離を置かれるサイトですか?もし、直帰率が高く、滞在時間も短く離脱されるサイトなら、今すぐ改善が必要かもしれません。
主な内容
あなたのサイトは一瞬で判断されている
サイト改善の4つのポイント
機能とユーザビリティ
デザイン
コンテンツ
リソースとアウトソーシング
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■あなたのサイトは一瞬で判断されている
前回の記事 「第一印象が大事!小さな起業で陥りやすいサイト運営の盲点。サイトのお色直しを怠ってはならない!【チックポイント】 は、もうお読み頂けましたか?もし、まだ読んでいいない、あるいは、内容をリフレッシュしたい方は、リンクをクリックして、お読み下さい。
インターネットが社会のインフラ化している現在、webマーケティングは当然のマーケティング手段です。そんな中、ホームページ(事業者のサイト)は、事業者を判断する上でとても重要な役割を担っています。アメリカのスタンフォード大学のある調査によると、実に75%の人は、事業者のホームページを見て、その事業者を信頼できるかどうか判断しています。
当然、ホームページがなければ、まず選ばれることはなく、ホームページがあればあったで、そのホームページ次第であなたが選択肢に残るかどうかが決まってしまいます。
„
しかも一瞬です。
”
ページを開いて飛び込んできた、ほんの数秒(だいたい6秒以内)で受ける「第一印象」で、あなたのビジネスが判断され、その先を見るか見ないかが決まってしまいます。サイトの「第一印象」は、あなたが想像する以上にとても大切です。
さて、前回は、あなたのホームページ(サイト)が好印象を与え、受け入れられるために、何に注意してサイトをメンテするといいのか、その4つのポイントをお話しました。
直帰率が高く滞在時間が短くないですか?
ブランドイメージは統一されていますか?
サイトのフィードバックを受けていますか?
最後に更新したのはいつですか?
これらの4つの質問に答えながら、サイトの状況を確認しメンテをしていくことが、サイトの第一印象を良くするポイントです。
今回の【サイトの改善】では、サイトの印象を良くするために、実際に何に手をつければいいのか、その内容についてお話します。
■サイト改善の4つのポイント
既述した4つの質問に答える中で、サイトを見直す必要がると判断される場合は、どこをどのように変更、改善するのか、まずはその優先順位を明らかにすることが、最初のステップです。
その時、大切なのは、あなたのビジネスが「お客様に何を一番にアピールしたいか」、そのことをしっかりと問い、明確にすることです。一度に劇的に改善しようとするのではなく、少しづつでも構わないので、徐々に良い印象を与えるホームページにするために変更を加えていきます。
例えば、仮に、先ほどの4つの質問を10の人に問い、その上で「何を優先して、どこをどのように改善すればいいか?」を尋ねると、10人それぞれが別々の答えが返ってくるかもしれません。ですからまず、
現在のあなたのビジネスの状況において、何を優先すべきかを考え、それをどれだけの時間で対応すべきかをしっかりと明確にすることが大切です。
ポイントとなる改善、改修は4つです。
機能とユーザビリティ
デザイン
コンテンツ
外注とアウトソース
では、その一つ一つを見ていきましょう。
■機能とユーザビリティ
サイトの使い方が複雑ではないか?どれだけ簡単で、誰もが直観的に使えるサイトになっているか?サイトのロードタイムは大丈夫か?重くなっていないか?エラーなどにもしっかり対応できているか?ページはクリーンアップされているか?存在しないページが表示されることはないか?URLはわかりやすいか?訳の分からないアルファベットや数字、記号が混在する長いURLになっていないか?モバイル対応はできているか?
・・・等々です。これらすべてに対応することが理想的ですが、ヒト・モノ・カネに限りがある小さな起業では、現在おかれている状況によっては、全てを対応しきれないこともあります。繰り返しますが、あなたのビジネスの状況で、今何ができ、どれを優先的に行うかを判断することが、成功の鍵です。
一般論や正論では「これが大事、最優先だ」と言われるものでも、あなたのビジネスの状況においては、あえて優先順位を後回しにする判断が必要こともあります。商売は一般論や正論だけでは成功できません。それぞれのビジネスには、それぞれの状況があります。世の中の多くのコンサルタントが成果を出せないのはそのためです。一般論と正論でビジネスを一括りにしてしまうと、思わぬお落とし穴が待っていることにもなりかねません。
■デザイン
今、多くの新しいウェブサイトは欧米化、特にアメリカ化しています。シンプルかつデザイン性に富んだサイトが好まれるようになっています。
日本は、webマーケティング先進国のアメリカのトレンドを追っています。その中には日本で独自に解釈され成長するものもあります。しかし、大きな流れでは、ほとんどがアメリカ化する、と言ってもいいでしょう。サイトのデザインもそうです。これまでの日本のサイトは、見づらい、派手、ごちゃごちゃしている、文字が多過ぎる・・・等など、海外からのウケはよくありませんでした。特にランディングページは、売り込み満載でしつこく、過剰表現も多く、アメリカなど業界団体の自主規制が厳しい国では、完全にアウト!と言われるものも多くありました。
まだまだ、そんなサイトも多く残っていますが、流れは間違いなく、アメリカ化しています。シンプルかつデザイン性に富み、クリエイティビティを刺激するサイトが受け入れられ、増えています。
サイトデザインは滞在時間にも大きく影響します。シンプルで飽きのこないデザインになっていますか?見た目にも良くなく、複雑で煩雑なサイトには安心感や快適性が感じられませんので、シンプルで直観的な快適なサイト作りが必要です。また、サイトカラーやフォントにも全体的な統一感が必要です。多くの色を使い過ぎたり、フォントのサイズや書式がばらばらだと見る人を疲れさせます。ブランドイメージとの統一感、一体感も大切です。さらには、陳腐さを感じさせるサイトデザインは、新しいトレンドに合わせた方が、訪問者の印象を良くします。
■コンテンツ
機能性やデザインだけではなく、コンテンツそのものを変えていくことも、時には大切です。今あるコンテンツを大幅に書き変えたり、あるいは新たなコンテンツを加えたり、場合によってはコンセプトから見直すことも必要です。
今、Googleが検索表示順位において、最も重要視しているのはコンテンツの質です。Googleは、これまでSEO業者やウェブ制作業者が主導的に行ってきたキーワード攻略やテクニカルなSEOを、あまり良しとはしていないようです。最近(2018年3月13日)もコアアルゴリズのアップデートがあった通り、毎日何らかの、そして、重要なものについては年に数回、アルゴリズムを更新しています。コンテンツの質を正しく評価できよう、AIも駆使しながら、アルゴリズムを更新し続けています。コンテンツの重要性を過小評価するのは禁物です。
良質なコンテンツにするためには、以下の2つの質問を問い続けることがポイントです。
このコンテンツは自分のビジネスに関連性があるか、本当に必要なコンテンツか?
訪問者にとってもっと役立つ良質な価値あるコンテンツにする方法はないか?
また、具体的に以下のコンテンツなども訪問者には役立ちます。検討の価値は多分にあります。
よくある質問(FAQやQ&A)
商品やサービスの使い方の記事やビデオ
最近のニューズ、イベント情報など、日々或いは随時アップデートされる記事・案内など
ブログ
まだ取り入れていない方は、ぜひ、検討してみて下さい。
■リソースとアウトソーシング
最後は、これらの実際の作業を誰がやるかについてです。
ヒト・モノ・カネのリソースが限られる小さな起業では、なかなかこれらの作業に時間を割いて行うことができなかったり、あるいは、アイデアはあってもスキルや知識が足りない場合もあります。また、時間はあっても、もっと営業などお客とのやり取りを優先して時間を割きたい、と思うこともあるでしょう。そんな時、検討の余地があるのは、外注などのアウトソーシングです。もちろん、お金がかかりますので、その辺りの検討も必要です。
実際にアウトソースするかどうかは、それぞれのビジネスがおかれている状況にもよりますので、各自の判断になります。ただ、アウトソーシングのメリットについて、少し説明をさせて頂きます。
経験豊かなプロのwebデザイナーや制作者に頼めばよりしっかりとサイトを構築できる
今は、CMSを利用することで、全くの初心者でも、その道何十年のプロが作ったようなサイトを簡単につくることができます。しかし、個々の問題や課題、あるいは個別のニーズや目的においては、パッケージ化されたCMSでは対応できないものもやはりあります。そんな時、プロの経験とスキルは大いに役立ちます。
プロの編集者やライターを依頼すればより魅力あるコンテンツに仕上げられる
その昔、マイクロソフトは世界で初めて企業発信の公式ブログを公開しましたが、マイクロソフトの共同創業者兼元会長兼顧問のビル・ゲイツ氏は、当時、これからは、コンテンツを創る編集者やライターがインターネットでお金を稼ぎ、各社が取り合うことになる、と言っていました。まさに今、特にアメリカでは、そのような状況になっています。優秀な編集者やライターは、高額の報酬をもらい企業と契約しています。
高額な人気者の編集者やライターを雇うことは難しくても、ランサーなどの個人やウェブ制作やライティングの業者で、編集やライティングを依頼することができます。よくありがちなタイポなどの誤字脱字の排除はもちろん、効果的なフレーズや文章表現、コピーやウェブライティングなど、やはりプロの実力は違います。(ただし、個人差もありますので、依頼する時は、検証、検討も必要です)。
グラフィックデザイナーを雇えば効果的にブランドイメージを統一できる
誰にも見えない細部までブランディングにこだわった、アップルの故スティーブ・ジョブズ氏は、プロのデザイナーに高額な報酬を支払い、会社のブランド、プロダクトのブランド、プロジェクトのブランドなど、ブランディングには特に入念に取り組みました。どんなデザインを持ってきても一瞬でダメ出しばかりするジョブズ氏は、決してイージーな相手ではありませんでしたが、ただ、あのジョブズ氏でさえも、デザイナーを重宝していました。もちろん、それだけのお金を払える企業だからですが・・・。(ソフトバンクの孫氏も、ブランディングにはもの凄くこだわっいたようです)。
会社のロゴ、プロダクトのロゴ、サイトのカラーやコーポレートカラー、サイトのデザイン、資料のデザイン、その他諸々のコーポレートデザインに統一感と一体感を持たせることで、事業者の印象を格段に良くすることができます。コストを払えるのなら、検討の余地は大いにあります。
サイトの第一印象を良くし、訪問者が滞在したくなるようなサイト作りをすることは、とても重要です。ただし、無理は禁物です。特にお金に関しては慎重になることも必要です。今、あなたがおかれているビジネスの状況で、できることから確実に修正していくことでも大丈夫ですので、まずは動き出してみてはいかがでしょう。
プロにアウトソースすれば、やはりいいものができますが、お金もかかります。どうしても無理なら、まずは自分たちでできることを手掛け、余裕ができたら、もう少しお金や時間をかけるなり、プロに依頼するなり、さらに良いサイト作りを目指して下さい。
そう言えば、その昔、ある大手ソリューション会社にとても優秀なITエンジニアがいました。普段はとても真面目で口数も少ない人ですが、お酒を飲むと豹変する人でした。そのため、お客や社内や上司とも酒の席でトラブルになることがあり、すっかり、酒癖の悪い呑兵衛の印象が定着していました。普段はとても真面目で、仕事をする上では全く問題はないのですが、酒癖の悪いイメージがすっかり定着し、仕事がしづらくなり、いつしか、その会社からいなくなってしまいました。印象って怖いですね。余談ですが・・・。
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