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執筆者の写真松本 啓嗣

Googleのハードウェアに期待!本気で取り組むハードウェア事業にかける検索エンジンの野望。


これまでの幾度となく色気を見せてきたGoogleのハードウェアへの想いが、どうやら今回は、色気どころか本腰を入れて取り組もうとしているうようです。Googleが作るマシーンって一体どんなものなのでしょう。何だかわくわくして期待が持てそうです。Googleの野望は、どうやら、これからもますます大きくなっていきそうです。


主な内容

  • Googleのハードウェアって何?

  • 次のイノベーションはどこにある?

  • Googleの本気度

  • Googleはトップを取れるか?

◇◇◇◇◇◇◇

■Googleのハードウェアって何?

Googleのハードウェア、いったいそんなものあるの?

ひょっとしたらそんことを思っている人も意外と多いのではないでしょうか?

でも、スマートスピーカーと聞くと、「ああ」と思う方もいるでしょう。Googleも「Google Home」というスマートスピーカーを発売しています。「OK, Googe」っていういあれです。

「ああ、IoTのことか」て思うでしょうが、あれも立派なハードウェアです。

これを聞くと、少しは馴染みが沸いてきませんか?どうもGoogleは、このハードウェア事業に本格的に取り組もうとしているようです。そんな動きが見て取れます。

2014年2月にGoogleが買収したNestという会社は、ご存知の通りGoogle Homeへの布石ですが、実は、親会社であるAlphabetの傘下で行われた事業で、Googleのコアな事業とは分けられていました。

また、これ以外にもGoogleはいくつかハードウェアを作っていますが、やはりプロジェクトにはGoogleとしての統一性はなく、各事業がばらばらに行われてきました。

例えば、Nexusはご存知ですか?Googleがハードウェアメーカーとの協業で開発したAndroid搭載端末のOEMブランドでです。純Google製ではありませんが、Googleのハードウェア事業の一環です。

Chromebookというのもありますよね。Googleが開発したオペレーティングシステム「Google Chrome OS」を搭載したノートパソコンのシリーズです。これもGoogleによるハードウェアです。

Google Glassも話題になりました。IoTではありますが、立派なハードウェアです。

実は、これまでもGoogleは結構ハードウェアに取り組んでいます。ただ、どれも個々の事業なので、もう一つGoogleとしての統一感に欠けていることは否めません。どうももう一つ、Googleとしての強みが活かしきれていない、そう思う人も多かったのではないでしょうか。

しかし、今回Googleは、「Google Home」のために買収したNestを、Alphabet傘下からGoogleのハードウェアチームに迎え入れると発表しました。親会社直系ではなくGoogleの事業チームと統合するわけです。「遂にGoogleがGoogleアシスタントをGoogleのハードウェアに搭載するために本格的に動き出した」、と見る向きが強まり、業界がにわかにざわつき始めました。こういなると「ようやく一つにまとまったか」、そう見るのが自然です。

 

■次のイノベーションはどこにある?

Googleがハードウェア事業に乗り出し「Made by Google」にこだわるわけには理由があります。

Googleは世界最大の検索エンジンのプラットフォームを築き上げ、世界のインターネットユーザーを囲い込んでいます。その膨大な顧客データベースを基に様々なツールやアプリを投入して、インターネットの巨大インフラにもなっています。

また、いち早くインターネットとAIとの親和性と融合性に取り組み、膨大なデータを基に様々な解析、個々のユーザーの動向予測も行っています。一企業としてはAIの先駆者とも呼ばれる存在になっています。

さらには、既にお話しした通り、ハードウェア事業にも前向きです。

Googleは、既にハード、ソフト、AIでイノベーションを起こしています。次にGoogleが描く野望はどこにありますか?

ハードとソフト、そしてAIの融合

です。それはある意味、自然な流れとも言えます。お互いを最大限に作用させることで新たなイノベーションを起こそうとしています。

そのためにGoogle CEOのスンダー・ピチャイ氏が迎え入れたのは、一度はGoogleを離れてしまったリック・オステルロー氏です。彼を上級副社長として、ハードウェア事業の責任者に任命しています。ピチャイ氏の強い想いがそこにあります。

 

■Googleの本気度

オステルロー氏が戻ってきて、まず行っていることは、Project Ara(モジュールパーツ組み立て式のAndroidスマートフォンの開発するプロジェクト)の終了、Nexusブランドの終了、Google Glassを企業向けに軌道修するなど、2014年に買収したNestの統合に向けてのハードウェアチームの取りまとめです。

リック・オステルロー氏は、Googleがモトローラ社を傘下に収めた時にGoogle入りしています。Nest買収時に事業トップとしてGoogle入り(厳密にはAlphabet)したNestのマルワン・ファワズCEOもまた、モトローラ社出身です。Nestのブランドは存続しますが、ファワズ氏はオステルロー氏の直属となり、Google直系のハードウェア―事業として展開していきます。

ピチャイ氏は「これからはAIだ。本気でハードウェアにも取り組んでいく」と語気を強めています。そのためにオステルロー氏は絶対に欠かせない人材だったわけです。オステルロー氏もまた、DocuSign社のCEOの座を蹴ってまでもGoogleに戻ってきたのです。ピチャイ氏のラブコールと口説きは相当だったと想像できます。Googleの並々ならぬ意気込みと本気度が伝わってきます。

「Made by Google」はGoogleを1つのファミリーにします。ソフトとAIに加えて、ハードウェア事業も一つに取り込み、新たなそして究極のGoogle体験をユーザーに提供する舞台が整ったとも言えます。

 

■Googleはトップを取れるか?

もともとハードとソフトの融合は今は亡きアップルのスティーブ・ジョブズ氏が最もこだわってきたことです。マイクロソフト社とは真逆ともいえるコンピューター市場のビジネスモデルを貫き、世界的な大成功を収めています。まさにハードとソフトを一緒に開発することではどこよりも先行しています。

また、スマートスピーカーの分野でもAIアシスタント「Alexa」を搭載したAmazon Echoが少し前を進んでいるようです。Googleは「Alexa」に遅れを取っています。

Googleも本気にならなければ、トップを取ることができません。何やら面白いことが起きそうです。



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