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  • 執筆者の写真松本 啓嗣

SEOのヒント『今さら聞けないペンギンアップデート』- あなたのサイトは大丈夫?


SEOを勉強し始めると必ずと言っていいほど耳にする興味深い用語は、おそらくこの2つではないでしょうか?これを聞くと、まだ、よく知らない人は、きっと誰もが「えっ、それ何?」って思いませんか?


マーケの得ダネ:Googleペンギンアップデート

「パンダアップデート」と同様、いいえ、ひょっとするとそれ以上に、世の中のウェブ担当者やSEO業者を驚かせた、Googleによる検索アルゴリズムの変更です。

この変更はそれまで、多くのSEO業者がクライアントに提唱してきた検索エンジン上位表示のやり方のほぼ全て否定するほどのインパクトを与えることになりました。結果的に彼らのクライアントのサイトが上位表示されなくなってしまったどころではなく、Googleによりペナルティーを科せられ、インデックスを外されてしまうことも実際に起きてしまったのです。インデックスを外されるということは、検索エンジンで表示されなくなること意味します。これは事業者にとっては大変な事態です。場合によっては死活問題にもなりかねません。この頃、多くのSEO業者が消えていきました。

では、そんなペンギンアップデートとはいったい何だったのでしょうか?もう、かなり前の話になりますが、SEOを行う上では、しっかりと抑えておいた方がいいでしょう。

 

1.ペンギンアップデートのネーミングの由来

パンダアップデートもそうですが、ネーミングからは何だか可愛らしい感じがします。

前年の2011年2月に実施された「パンダアップデート」のネーミングは、プロジェクトメンバーの中心的なエンジニアだったビスワナス・パンダ氏(Biswanath Panda)の名前から取ったものですが、ペンギンアップデートはそのパンダの象徴的な見た目、白黒の模様にちなんで、

「ここいらで、白黒つけてやろうじゃないか」・・・そんな意味合いを込めて、

「じゃぁ、今度のコードネームは『ペンギン』で行こう」・・・って付けられたようです。

Googleの本気度を感じさせる、真剣勝負な取り組みだったわけです。象徴的なネーミングにしつつも、その呼び方から中身がバレないないよう、つけられたそうです。名づけの親もエンジニアだったようです。

白黒はっきりさせる・・・つまり、あなたがやっているSEOは、実際のところ「ホワイトハットSEO」か「ブラックハットSEO」かどっちなんだ、ということを明確に問おうとしたのです。

ブラックハットSEO:

"Googleが定める「Webマスター向けガイドライン」に違反するSEOのこと。検索結果の順位を上げることだけが目的なので、作為的な抜け道のような方法で、本来の適切な検索順位よりも高い順位を得ようとするSEOのことを言う。ネガティブSEOとも言う。"

ホワイトハットSEOとは:

"Googleが定める「Webマスター向けガイドライン」に則ったSEOのこと。コンテンツの品質の向上と継続的配信、サイトのユーザービリティの改善、サイトの表示速度の高速化、モバイル最適化など、ユーザーと検索エンジンの両方に良い効果をもたらすために行われるSEOのことを言い、ポジティブSEOとも言う。"

 

2.ペンギンアップデートの概要

パンダアップデートは簡単にいうと、コンテンツの質を問うアルゴリズムの変更でした。それに対し、ペンギンアップデートは被リンクと呼ばれる、外部サイトから自社サイトへのリンク操作に主に焦点を当てたアルゴリズムの変更が行われました。

2012年4月に実施された低品質リンクの評価アルゴリズムに対する更新。おそらく Google検索アルゴリズム更新の中でも、最も影響度の大きいものの一つで、 世界中のほぼ全サイトで、様々な規模のランキング変動が起きたと言わるほどインパクトが大きかったのが特徴。

"2014年4月の実施から2016年9月までに数回のアップデートを経て、その後コアランキングアルゴリズムに組み込まれました。これにより、それまで手動処理が必要だった更新が、日々リアルタイムで行われる自動更新になりました。"

この自動更新で、Googleがリンク発信元(被リンク元)ページを適時分析、評価しますので、不適切(スパムや低品質)なリンクを検出した際は、ランキングが下がるなど、ペナルティーが課されることになります。 つまり、被リンクの数でサイトを評価すのではなく、被リンク発信元のサイトそのものの品質とコンテンツの関連性までを自動的に評価するアルゴリズムに更新されました。

 

3.ペンギンアップデート導入の背景

それまでのGoogleのアルゴリズムでは、外部サイトから多くのリンクが張られている(被リンクが多い)サイトほど人気があり良質であろうととの仮定で、より上位表示される傾向にありました。

しかし、このアルゴリズムを利用(悪用)し、検索結果上位表示だけを目的とした自作自演や作為的で、被リンク操作を行うサイトが増え、ユーザーに価値を提供しない低品質のサイトが検索結果の上位に表示される状況が多発しました。被リンクを自動的に生成するロボットやアプリ、コンテンツには無関係で被リンクを張ることが目的で行われる相互リンクのサービスも多く現れました。また、この被リンク操作でクライアントの検索順位をあげるSEO業者も数多く出現しました。この状況を放置すると、Googleが本来目指しているユーザーにとって利用価値が高い、健全で有益な検索エンジンサービスの提供が阻害され、ユーザビリティや顧客満足度を著しく低下させてしまいます。

ペンギンアップデートの背景には、「ブラックハット(ネガティブ)SEO」を徹底的に排除する一方で、 Googleの品質ガイドラインに違反せずに積極的に評価を上げる「ホワイトハット(ポジティブ)SEO」を奨励する狙いがありました。

 

4.ペンギンアップデートで行われたこと

Googleでは、ペンギンアップデートを行うことで、不適切で作為的な過度なSEOを行うサイトが検索の上位表示にならないよう、アルゴリズムを変更し組み立てています。詳細はGoogleの 『品質に関するガイドライン』で見ることができますが、以下のような行為を行うことが含まれます。

実際、これらの手法を多発的に使用するサイトが多く存在したのも事実です。全てが不正なサイトでも、不適切なサイトと言いうわけではなく、健全な事業を営む事業者のサイトにも、こういった行為に該当するケースが数多く見られました。ほとんどは業者にSEOを依頼していたケースです。

当時は、このような行為でも明確な違反として取り扱われておらず、一定のSEO効果もあったため、まるで流行りのように行われていました。しかし、多くの場合、これらは検索ユーザーにとって不快で不都合、迷惑でしかありません。本来求めているサイトでなないもの、同じサイトの重複、意味不明なサイト、場合によってはアダルトサイトや不正サイトが表示され、うんざりしたことはないでしょうか?

ペンギンアップデート以降は、このような検索ユーザーにとっての利便性を損ねるSEO(ブラックハットSEO)対策を行うサイトは、明確なウェブスパムとして分類されることになり、その結果、実際に検索順位が下げられるサイトが続発しました。中には、Googleからインデックス削除のペナルティを受けるサイトもありました。インデックスが削除されると検索エンジンのどこにも表示されなくなります。一度インデックスが削除されると、再度インデックスされるには相当の労力が必要です。

Googleは先のパンダアップデートにより、良質なコンテンツを提供するサイトを評価する方針をそれまで以上に明確に打ち出しました。また、ペンギンアップデートにより被リンクの発信元サイトも厳格に評価されるため、いくら外部リンク操作で本来のサイトの価値より高い評価を得ようとしても、いずれ見抜かれてしまいます。ブラックハットSEOは、ますます厳しく取り締まれることになりました。

 

5.まとめ

パンダアップデートとペンギンアップデートを知ることで、Googleの検索エンジンに対する取り組みや考え方も理解でき、サイト運営者(業者も含む)がSEOとどのように向き合い、対応していくべきかをわかります。

ブラックハットSEOは絶対に行ってはいけません。ルールをすり抜けるようとする小手先の手段を考えることに時間や労力を費やすより、少々時間と手間暇が必要でも、正々堂々と正面を切ってホワイトハットSEOを貫く覚悟が必要です。また、それが最も得策です。

ただし、Googleの検索エンジンに対する考え方や取り組みを理解し、今更ながらでも、パンダアップデートとペンギンアップデートを理解することがなければ、あなたが行うSEOが正しいのかどうかもわからずじまいで、知らず知らずにGoogleのガイドラインに違反してしまうかもしれません。

そこで、ホワイトハットSEOを貫くための3つのポイントを押さえておいてください。この3点に集中して対策を行えば、SEOで間違えることはまずありません。

  • コンテンツSEO:何よりもユーザーが求める十分な価値を与えられるコンテンツを発信続けることです。何よりもコンテンツが一番です。テキストコンテンツに限らず、ユーザーの利便性が高いサイトデザインも評価に含まれます。

  • クロール最適化:Googleはサイトを適切に評価するため、サイト内をクローラーが巡回しサイトの分析を行います。Googleは被リンク(外部リンク)や内部リンクを辿って、また、XMLサイトマップを経由してウェブページを巡回します。ロボットがクロールしづらいサイトは、構造的に問題があるとみなされるため、外部リンクや内部リンク、サイト構造の最適化が必要です。

  • インデックス最適化: WEBサイト内の各ページが適切にインデックスされるよう、重複するコンテンツページや検索結果には表示不要のページ、すでに存在しないページなどは整理し、インデックスを最適化することが必要です。

まずはこの3つだけに集中して行ってください。すぐに成果がでないとしても、その取り組みと努力は、必ず成果に現れ、良い結果を生み出します。くれぐれもGoogleのガイドラインに違反するブラックハットSEOは行ってはいけません。検索エンジンの検索結果に上位表示されることは集客にも大きく影響し、ひいては売り上げをも左右しますので、正しくSEOを行い上位表示を目指すことは、マーケティングにおいても重要で有効です。キーワードの選定やコンテンツの選び方や作り方など、その他テクニカル(技術的)なスキルやノウハウも必要にはなりますが、継続的に優良な見込み客を発掘するためにも、ぜひ、ホワイトハットSEOにチャレンジし、取り組んで下さい。

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