従来のコンテンツマーケティングの最大のデメリットは時間がかかり過ぎる点です。また、十分なヒト・モノ・カネの経営資源も必要で、しっかりと体制を組まなければ、まず、成功させることはできません。そのためリソースが限られる小さな起業が、ここに注力してマーケティングを行うのは得策ではありません。そこで、今回は、従来のコンテンツマーケティングをやらなくても、お金ねをかけずにできる、サイト・トラフィックを増やすための5つの基本的な方法をご紹介します。
主な内容
小さな起業には従来のコンテンツマーケティングは危険な手法
小さな起業でもお金をかけずにサイトアクセスを増やす5つの方法
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■小さな起業には従来のコンテンツマーケティングは危険な手法
コンテンツマーケティングはブランド認知と確立のためには、大変有効なマーケティングです。ただし、集客や収益を目的とするマーケティングではありません。
そのため、お金を持たない小さな起業が集客や収益の目的のために、従来のコンテンツマーケティングを柱に事業を展開するのは得策ではありません。場合によっては命取りになります。コンテンツマーケティングは、しっかりとした体制を組むかとが絶対条件で、ヒト・モノ・カネのリソースなしでは、小さな起業の貴重な経営資源を食い潰すことになります。
従来のコンテンツマーケティングは、既に収益を確保しているか、収益をほぼ確実に見込める事業者が、ブランド認知と確立の向上のために行うマーケティングです。まだ、経済的体力がない事業者は慎重になって下さい。
まだ実績に乏しい小さな起業の事業者にとって重要なことは、限られた経営資源を有効に使うことです。この前提が最優先です。そのため、必要なのは、如何にお金をかけることなく、また、その他のリソースへの負担をかけずに自社の露出を高めるかです。どんどん露出して、あなたのビジネスの存在を多くの人に知らせ、そこからできる限りダイレクトにコンタクトにつなげるかがカギになります。
真っ先に考えられるのは、インターネット以外の様々なリアルマーケティング(オフラインマーケティング)や営業です。これらは、まだ、実績もネームバリューもない小さな起業にとっては、おそらく最も強力なマーケティングと言えます。ただ、今回の記事では、それらの方法とは別に、あえてオンライン・・・ウェブやインターネットでのマーケティングにフォーカスを当ててみます。
あなたのホームページ(その他のサイト)に、如何にお金をかけずトラフィックを呼び込むか、その基本的な方法を考えてみましょう。
■小さな起業でもお金をかけずにサイトアクセスを増やす5つの方法
これからお話する方法は、とてもベーシックな基本的なものばかりです。しかし、おそらく多くの小さな起業の事業者は、この基本を行っていないのではないでしょうか?
あなたのまわりで実績を上げている事業者を見て下さい。おそらく彼らの方が、これらの基本を忠実に行っているハズです。もし、まだ、これらの基本を行っていないようでしたら、ぜひ、今すぐにでも取り組んでみてはいかがでしょうか。どれも、ほぼ無料か、わずかなコストでできるものです。また、特に人材なども必要としません。手間暇かけずにできるものですので、過小評価せず、途中でやめることなく、しっかりと取り組むまれることをお薦めします。
やることは、以下の簡単な5つです。
昔ながらのSEO
有効な被リンクの獲得
口コミメール
ソーシャルマディアの活用
シェアド・コンテンツマーケティングの活用
一つ一つを見てきましょう。
昔ながらのSEO
昔ながらのSEOと言うとなんだか微笑ましいですが、簡単に言うと、Googleが奨励する内部施策によるホワイトSEOの数々です。昨今、業者主導のコンテンツマーケティングが盛んに行われているため、誰もがコンテンツさえ継続的に公開し続ければ、SEOができると思っているようですが、Googleは、こうした業者主導のSEO狙いのコンテンツマーケティングにも、厳しい目を向け始めています。時間と手間暇、お金をかけて、一生懸命コンテンツを量産し続けたのに、逆に検索順位を下げてしまった、というようなことにはならないで下さい。
Googleが奨励するクラシックなSEOについては、「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」をご参照ください。
有効な被リンクの獲得
2012年のペンギンアップデート以降、Googleは、作為的な被リンク操作などのSEOを厳しい目を向けています。実際に、当時は多くのサイトが順位を落とし、場合によっては、インデックスが削除されるなどのペナルティを受けることもありました。
では、被リンクは無効でしょうか?いいえ違います。被リンクは今でも有効です。ただし、作為的なものや、有料リンクなどは、ペナルティーなどの対象になる可能性があります。あくまでも、関連性のある良質なサイトからの自然な参照リンクが評価されます。
あなたのビジネスやサイトと関連性のある良質な人気サイトやインフルエンサーを見つけ、運営者に直接コンタクトをとり、あなたのビジネスを伝えることも、全く効果がないとは言えません。むしろ、何もやらないより可能性は格段に高くなります。あなたのビジネスに関連するけど、直接的な競合にはならず、協力できそうな事業者を探し、参照リンクを張ってもらうことも、できる得る努力と手法の一つでもあります。
口コミメール
多くの事業者が行っているのがメールマーケティングです。ただし、まだ、実績のない小さな起業では、サイトからの問合せやコンバージョンも少なく、オプトインのメールアドレスがほとんどない状況ではないでしょうか?
でも、ちょっと待ってください。今、あなたや従業員の方は、どれくらいの名刺を持っていますか?友達や知り合いも含め、どれだけのメールアドレスがありますか?それらのメールアドレスを有効に活用して下さい。口コミメールをやってみるのです。
いきなりセールスメールやビジネスを直球で宣伝するのは、あまりにも唐突で、失礼にもなり、相手を不愉快にすらさせることもありますので、まずは、挨拶と、ビジネスに込めるあなたの真剣でまっすぐな思いを伝え、共感を得るところから始め、素直に広め得て欲しいと協力をお願いしてみるのは如何でしょうか?彼らに売り込むのではなく、口コミの媒体になってもらえれば、そこから徐々に広まることもあります。
ソーシャルマディアの活用
今、あまりにも多くの広告がSNSで配信されているためか、SNSユーザーの多くの人は宣伝ぽい投稿には、あまり反応しなくなっています。とは言え、無料で巨大な対象にリーチできるSNSは、今でも有効なマーケティングのプラットフォームと言えます。
売り込み色の強い投稿や、あまりにもセールスピッチになってしまうと、ユーザーを不快にさせ、離れていきますので、あなたのビジネスのブランドイメージを一つ軸において、統一感を持たせつつ、対象となる人たちの興味や関心、共感を待たせるような、ユーモアがあったり、ウィットに富んだものであったり、微笑ましく思えるような、ハートウォーミングな投稿をしてみてはいかがでしょうか?ただし、忘れてはいけないのがあなたのビジネスとの関連性です。
シェアド・コンテンツマーケティング(SCM)の活用
コンテンツマーケティングの一つの手法ではありますが、お金も手間暇もそれほどかけずに、直ぐにできる方法があります。シェアドメディアで、事業者がメディアプラットフォームを共有して、各社がPRブログを配信できる方法です。従来のコンテンツマーケティングと異なり、自社サイトでは運営しません。しかし、各社がアカウントを持ち、それぞれのコンテンツをブログ形式でウェブ上に公開しますので、全ての投稿はウェブの1ページとして蓄積され、Googleにもインデックスされます。検索エンジンの検索対象となります。また、既にメディアプラットフォームが存在しますので、サイト利用者からのコンテンツへのアクセスもあります。さらに自社や自社の商材(製品やサービス)をコンテンツにしたPRブログを書きますので、ビジネスブログのようにノウハウやハウツーなどのナレッジベースのコンテンツではなく、直接的な訴求効果が高くなります。また、コンテンツ作成のハードルも低くなります。
お金をかけられない小さな起業にはそれなりのやり方があります。普通の一般的なマーケティングをハウツー化して適用しても、多くの場合、主だった成果を上げることはできません。なぜなら、そもそもマーケティングは理論であり、ハウツーではないからです。マーケティング理論のベースには、ヒト・モノ・カネの経営資源(リソース)が確立されていることが前提になります。このベースがないと一般的などんなマーケティング理論も成立せず、いくら体系的にハウツー化しても、機能しません。まず、効果がないと思って下さい。
ヒト・モノ・カネの経営資源(リソース)が確立されていない小さな起業で行うマーケティングは、もっとがむしゃらで、ある意味、できることは何でもするという、何でもありのマーケティングとも言えます。
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