仕事やオフィスのモビリティ化が進み、レンタルスペースやカフェ、ちょっとした休憩所や屋外など、どこでもWi-Fiでネットにつなげ、仕事ができるようになりました。都心の人が集まるほとんどの場所なら、パケット量を気にせず利用できるので、大変便利です。しかし、公共のWi-Fiに接続する時は注意も必要です。何も知らずに利用すると、思わぬ被害に・・・と、言うことにもなりかねません。
主な内容
Wi-Fiに潜む危険性
脅威への対策
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■Wi-Fiに潜む危険性
日本は公衆回線のWi-Fiの普及が遅れていると、諸外国の方からもよく言われました。
成田について、当たり前のように待ち合わせの友達に連絡がとれると思ったら、無料の公衆Wi-Fiがない・・・、外国から始めて日本に来た方は結構驚かれるようです。
しかし、2020年の東京オリンピックに向けて、急速に公共のWi-Fiスポットの整備が進んでいます。日本は外圧で動く国と、皮肉っぽく言われることがよくありますが、外圧とでないとしても、今後増える訪日外国人への対応ってところが、何だか、日本らしいなって気もします。
パケット量を気にする必要もなく大変便利なので、おそらく日本人の利用者もますます増えるのではないでしょうか?
ただし、注意も必要です。キャリアやプロバイダーなどが提供するポケットWi-Fiなら、まだ比較的安全ですが、公共のWi-Fiスポットには、思わぬ危険性が潜んでいることがあります。十分にご注意下さい。
実際に発生している事案としては、次のような被害の報告もあります。
公開していないはずのプライベート写真やSNSの内容がネットに流出
盗聴や盗撮(カメラを勝手に起動されて撮影)
パスワード漏えいによる金銭的被害、アカウント乗っ取り被害
GPSや住所など個人情報のデータ漏えいによるプライバシーの侵害、ストーカー被害
これらの被害は、パスワードを必要としない公衆のWi-Fiスポットで起きるケースがほとんどです。仮にパスワードを必要とするWi-Fiスポットでも、その脆弱性を利用して不正アクセスしている悪意ある第三者が存在しないとも限りません。テクノロジーに優秀な悪い輩はたくさんいます。このようなことは、実際に発生しうる脅威です。
パソコンやスマートフォン等に保存されているデータは、仮に悪意ある第三者がアクセスしようとしても、セキュリティソフトで保護することができますが、安全でないWi-Fi上でやり取りする様々なデータは、セキュリティソフトでは保護できません。もし、悪意ある第三者が傍受していると、丸見えの状態になります。それどころか、それらのデータが悪用されないとも限りません。
■脅威への対策
とは言え、外出先で仕事をすることは、今では当たり前です。また、特にオフィスを持たずに起業している方も多くいます。どうしても、Wi-Fiに接続する必要はあるでしょう。
そこで、脅威や危険性はあるものと理解し、それらを排除して、バリバリ、ガンガンに仕事ができるように対策をとるこが、できるビジネスマンの選択です。(100%安全性を保証するものではありません)。
通信情報を暗号化し様々な脅威から保護できるWi-Fiのセキュリティソフトを導入する
一番安全です。これができていれば、まず、安全に仕事ができます。公衆Wi-Fiに接続しても大丈夫です。
キャリアやプロバイバーと契約が必要な専用のポケットWi-Fiを利用する
個人の契約した専用端末をで利用しますので、傍受の危険性は少ないですが、セキュリティソフトでさらに安全を確保することをお薦めします。利用中は、いくつデバイスが接続されているか、常に確認が必要です。自分が接続しているデバイスの数以上が接続されている場合は、まずは、即シャットダウンです。
セキュリティの設定が有効な保護されたWi-Fiスポットへ接続をする
安全性が確保されているとは言い難いので、セキュリティソフトとの併用が必要です。
セキュリティソフトで安全性が確保できないときに安全に利用するためのポイント
・個人情報が含まれるサイトや個人情報が表示されるページにはアクセスしない
・ネットバンキングやネットショッピング等をしない
・機密情報を含む情報をやり取りしない
・Wi-Fiに自動接続しない
お勤めの方など、会社で支給されたPCやスマホを利用の場合は、会社でセキュリティ対策をしている場合が多いので、あまり問題になることはないのですが、起業して外で仕事をしている方は、セキュリティにもそれほど詳しくなく、結構無頓着で、あまり気にせず公衆Wi-Fiを利用する方も多くいます。正直驚きです。公衆Wi-Fiでのデータの傍受は、実際に発生している被害で、増加傾向にあります。被害に気付いていない人もいます。
しっかりと対策されることが肝心です。
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