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執筆者の写真松本 啓嗣

『シェアド・コンテンツマーケティング(22)』導入事例で集客を倍増!企業担当者が気になるコンテンツとは?


ツールや製品、サービスの導入を検討している事業者が、最も欲しいと思う検討材料の一つに、他社での導入事例があります。導入事例があれば、他社での導入を自社で導入としてイメージし疑似体験できます。シェアドコンテンツマーケティングでも導入事例をコンテンツとして公開すれば、真剣に検討するお客様を多く惹きつけることが可能になります。


シェアドコンテンツメディア①:短期間で成果を上げるマーケティングの融合

主な内容

  • どんな商品説明よりも強力なマーケティングツール

  • 導入事例はシェアドコンテンツマーケティングでも有効なコンテンツ

  • いろいろなマーケティングやセールスツールとして併用活用するとさらに効果的

◇◇◇◇◇◇◇

■どんな商品説明よりも強力なマーケティングツール

もし、今、自身のビジネスの問題解決のために、何らかのツールや製品、サービスを導入を検討しようとしているとしたら、まず、何をしますか?

おそらく、真っ先にやることは、世の中にどんなツールや製品、サービスがあるかを、まずはネットで調べることではないですか?

ある調査結果では、企業担当者の約9割が製品やサービスを検討する際に、必要な情報を集めるために、インターネットで検索すると言っています。その際、多くが利用するのが検索エンジンや各種情報ポータルです。

しかし、これはまだ初期段階です。インターネットで調べると実に多くの製品やサービスが見つかります。この中からどれか一つ、あるいは少数の選択肢を絞り込まなければいけません。どれも自社こそ一番とばかりに書かれているので、正直、あまり当てになりません。そんな時、もう少し何か客観的な判断材料となるものがあればいいなと思いませんか?

そこで多くの人が取る行動は2つです。(このうち一つ、または両方を行っています)。

  1. 社内外の誰かにその製品やサービスの評判を聞く

  2. その製品やサービスの世間での評判を調べる

つまり、誰か第三者の声、意見を参考にするということです。

一般消費者向け(B2C/BtoC)の商品やサービスなら、よくあるお客様の声やネットでも見る口コミなどです。欧米ではネット社会が始まるずっと以前から、テスティモニアル(証明書/推薦状 = お客様の声)として多くのマーケティングの現場で導入されてきました。日本でも、特に通信販売などでは多く見ることがありました。テレビショッピングでも当たり前のようにあります。私たちは、無意識のうちに、第三者の立場としての声、評判や意見を信頼してしまう傾向があります。

また、事業向け(B2B/BtoB)でも、特に欧米では、テスティモニアルが多くの企業で取り入れられてきました。よくあるのが、「ケース・スタディ(Case Study) = 導入事例」というマーケティングの施策です。お客様に気を遣う日本の文化では、お客が嫌がるケースもあり、それほど多く用いられることはありませんでしたが、やはり、インターネットがマーケティングの主流となってから、これまで以上に欧米のマーケティングが日本でも活発に取り入れられるようになり、導入事例を紹介する事業者が増えています。企業でのマーケティングに対する理解も深まり、協力してくれるお客様が増えているからでしょう。

個人の購入でもそうですが、特に、事業者の購入の意思決定では、失敗してはいけないというプレッシャーが多少なりともあります。経営者ならムダ金にしたくないと考えますし、担当者なら評価にもつながることもあり得るわけですから、当然です。

第三者の意見や評判は、そんな意思決定のリスク回避にもなります。購入者のプレッシャーを少しでも軽減させてあげることも、マーケティングでは重要です。導入事例は、営業マンのどんな商品説明よりも強力なマーケティングツールとも言えます。

 

■導入事例はシェアド・コンテンツマーケティングでも有効なコンテンツ

導入事例の紹介は、シェアド・コンテンツマーケティングでも有効な話題提供のコンテンツです。

Content Marketing Institute(CMI)が行った英国の事業者(マーケター)での調査によると、63%が導入事例を有効なマーケティングの施策として考えていることがわかります。彼らが行うマーケティングの施策は平均的には12種類ほどですが、その中でも、導入事例の利用度は、SNSコンテンツ、メルマガ、ブログ、ウェブサイトに続く第5位に位置付けられています。ネットやウェブマーケティングが主流な今日でも、導入事例は変わらず有効なマーケティングの施策として、多くの事業者に取り入れられています。これは、導入事例の有効性を客観的に証明している、ということでもあります。

だったら、これをシェアド・コンテンツマーケティングで使わない手はありません。

導入事例の一番のハードルはお客様の許可を得ることだと思いますが、ここでは既にその辺をクリアーしているものとしてお話します。

既に導入事例をいくつか作成している事業者は、自社ホームページ上、または、フライヤー(チラシ)形式の資料またはパンフレットなどに掲載しているかと思います。それらの導入事例をシェアド・コンテンツマーケティングでも紹介するだけです。

もちろん、シェアド・コンテンツマーケティングのために導入事例を作成することもできますが、導入事例は強力なマーケティングのツールになりますので、ホームページなどで導入事例を掲載する専用ページを作ることをお薦めします。また、お客様の訪問時や資料や電子媒体で送れるPDFなどの資料にしておくと、ツールとしていつでも使えるので、より効果的です。

シェアド・コンテンツマーケティングで紹介する時に重要なのは、ユーザーを惹きつけるタイトルです。メタタイトルとして設定しておけば、そのまま検索エンジンでの検索時のタイトルとしても表示されます。サイトメディアからの検索はもちろん、検索エンジンからもヒットすることも期待できます。

 

■いろいろなマーケティングやセールスツールとして併用活用するとさらに効果的

導入事例集は有効なマーケティングのツールですので、シェアド・コンテンツマーケティングのコンテンツとして紹介するのはもちろん、ぜひ、他のマーケティングやセールス活動でもご活用ください。いくつか例を挙げておきます。

  • 導入事例専用ページの作成

  • トップページでの掲載

  • ビジネスブログにする

  • 動画を作成する(お金もかかり、ハードルも上がりますが、とても効果的です)

  • ランディングページでの活用

  • SNSでの投稿

  • メルマガでの紹介

  • メールのフッター(署名欄)でのリンク

  • オフマーケティングや営業資料としてハードコピーにする

  • イベントやショーなどでの資料やパネル

  • セミナーや説明会などでのコラボ

・・・

もちろん、これら以外でも様々な活用方法は考えられます。導入事例だけで購入が決定するわけではありませんが、最初の選択肢、あるいは最終的な選択肢としての判断材料になりますので、ぜひ、取り入れたいマーケティングの施策です。

また、有効なマーケティングの施策は、そのまま、シェアド・コンテンツマーケティングでも提供する「話題」のネタとしてコンテンツにすることで、よりマーケティングを効果的に展開することができます。

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