コンテンツマーケティングで持論を展開するのは良くないと言われることがありますが、その考え方には疑問が残ります。よいコンテンツとはオリジナリティの高いコンテンツです。客観的な視点に立っていれば、むしろ持論を展開すべきです。客観性もなく、根拠もないのであれば、それは持論ではなく、むしろ空論です。ゾンビのようなコンテンツです。客観的に事実を見つめ、しっかりと持論を持って主張することが読者を惹きつけるコツでもあります。ただし、シェアドコンテンツマーケティングでは、必ずしもそうではないようです。
主な内容
コンテンツのオリジナリティ
みんなゾンビが大嫌い!
持論がないコンテンツはゾンビ化する
シェアド・コンテンツマーケティングの武器は持論ではなく話題である
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■コンテンツのオリジナリティ
シェアドコンテンツマーケティングはPRブログですので、特にあまり意識をすることはありませんが、従来のコンテンツマーケティングの場合、ノウハウやハウツーなど、ナレッジ(知識)をベースとしたビジネスブログなので、その専門性や信頼性、客観性や根拠がコンテンツの質にも大きく影響します。
そこには、その事業者なりの、あるいは執筆者なりの理論の展開が必要です。この理論の展開・・・つまり事業者や執筆者の持論がないと、コンテンツはただ単に誰にも見えている事実をなぞるだけか、あるいは、他のコンテンツの寄り集めの二次的情報に終始してしまい、どこで読んでも同じ内容のものでしかありません。それではオリジナリティがありません。
どこで読んでも同じなら、別にそのコンテンツを読む必要はありません。いたずらに情報を氾濫させるだけで、読者にとっても有益とは言えません。
おそらくGoogleは、最新のAI技術を駆使し、いずれ、こんなコンテンツを排除するアルゴリズムを開発するでしょう。もし、本当にそうなったら、今の検索順位にも大きな影響が出るかもしれません。
■みんなゾンビが大嫌い!
マーケの得ダネでも何度もお伝えしていますが、コンテンツマーケティングで最も大切なのは、読者にとって役に立つ、良質な価値あるコンテンツを継続的に配信することです。つまり、コンテンツの質こそが、最終的にコンテンツマーケティングの成否を決めることになります。
しかし、これだけコンテンツマーケティングが広まると、なかなかオリジナリティがある良質なコンテンツを作成するのが難しい、と思われる方も多いのではないでしょうか?
だったら手っ取り早く、他からコンテンツをより集めて継ぎ接ぎすればいい、そう考えてしまう方も多いようです。オリジナリティが出せないなら、一層のこと真似してしまえ、そんな発想でしょうか?
また、あまり根拠のない空論を述べるに終始するコンテンツも見受けられます。「どういう根拠があるのか?」、「自身の経験によるものなのか?」、「再現性はあるのか?」、その客観性が見えません。果たして、そんなコンテンツを読みたいと思うでしょうか?
マーケの得ダネでは、そんなコンテンツを
「ゾンビ」
と呼んでいます。客観性がなく空論で、その上、確固たる持論がないコンテンツです。まさにゾンビのようなコンテンツですね。
しかし、今、多くのコンテンツマーケティングでは、「コンテンツのゾンビ化」が進んでいます。そんなコンテンツにならないように注意が必要です。
■持論がないコンテンツはゾンビ化する
二次情報を提供するコンテンツは、その情報自体が信頼できるものであれば、空論を述べるゾンビより、まだましと言えます。
しかし、しっかりとした持論がなければ、いずれそれもゾンビ化します。
”
質の高いコンテンツを作るには「持論」が必要です。
”
また、
”
オリジナリティのあるコンテンツを作るにも「持論」が必要です。
”
しかし、
”
持論は空論ではありません。
”
つまり客観性のない持論は空論であり、ゾンビになります。
自社の経験、実績、調査、研究、分析、その他さまざまな客観的な事実や論説に基づき、納得できる結論を導く論理展開が人を惹きつける力強いコンテンツを作ります。そこにあるのは客観的な視点や事実に基づく「持論」です。
ハウツーだけを述べるのであれば、持論はどこかに置いておくこともできます。しかし、それでもやはり、力不足です。まして、ノウハウを語るのであれば、しっかりと客観性を持った持論の展開が必要です。
特にコンテンツマーケティングは専門性が武器となります。その専門性を背景に客観的な事実に基づき「持論」を展開することができれば、読者が納得する、良質なコンテンツになります。同じテーマでも、他社とは異なるコンテンツになります。オリジナリティを発揮するには、確固たる「持論」が武器になります。
■シェアド・コンテンツマーケティングの武器は持論ではなく話題性である
今回は、ここまでコンテンツの武器となる「持論」についてお話しました。これはあくまでも従来のコンテンツマーケティングに取り組むことが前提となる話です。
シェアド・コンテンツマーケティングに関心がある方は、おそらく従来のコンテンツマーケティングにも関心があるはずです。あるいは、既に取り組まれているのではないでしょうか?
従来のコンテンツマーケティングについて取り上げることで、シェアド・コンテンツマーケティングについても、より理解を深めることもでき、また、それぞれのメリットとデメリットもより明確になります。
さて、それでは、シェアド・コンテンツマーケティングに取り組む上では、コンテンツでの「持論」は武器になるのでしょうか?
既にお話してきた通り、シェアドコンテンツマーケティングは多くの事業者とメディアを共有します。配信するコンテンツも、フロー型メディア向けのニュースや話題性を提供するコンテンツが合っています。「今ある何か」、「これから起きる何か」を伝えるコンテンツですので、持論の展開は必要ありません。むしろ、邪魔になり、逆効果になることもあります。
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シェアドコンテンツマーケティングで武器になるのは「話題性」です。
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シェアドコンテンツマーケティングはRPブログであり、その役割はユーザを惹きつけ興味付けることであり、ドアウェイでもあります。持論の展開は全く無用です。持論が武器になるのは、ビジネスブログを書く、従来のコンテンツマーケティングです。
シェアドコンテンツマーケティングでは、マーケットやお客様との距離を縮めるきっかけになる「話題」を提供して下さい。「えっ!」、「ホントっ!」、「何っ!」、「うそっ!」、「ちょっと待てよ・・・」となるような、ニュースや話題で、自社と自社の製品・サービスをPRするコンテンツが効果的です。
従来のコンテンツマーケティングに取り組むのなら、客観的な事実に基づく「持論」がオリジナリティのある良質なコンテンツを作ります。ただし、客観性のない空論はダメです。コンテンツがゾンビ化します。
シェアドコンテンツマーケティングに取り組むのであれば、持論は要りません。その代わり、「話題」を提供して下さい。話題がマーケットやお客様との距離を縮め、自社へのアクセスへとつながります。
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