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  • 執筆者の写真松本 啓嗣

多くの起業家や経営者も愛読する、心を動かした一冊「デール・カーネギーの『人を動かす』


誰にも人生を変える1冊に出会ったことはあるのではないでしょうか?人によっては、それが数十冊と言う方もいるかもしれません。「そんなにいっぱい、人生変えられてどうなの?」と、突っ込みたくなるところですが、それほど感銘を受けたということなのでしょう。若く感受性が高い頃・・・、色々な悩み、苦しみ、迷い、挫折・・・何かにぶち当たったときに出会う一冊の力は大きいですね。今回は多くの起業家や経営者も愛読する一冊、「デール・カーネギーの『人を動かす』」を紹介します。既に読まれた方も、まだの方も、ぜひ、お読み頂きたい一冊です。

主な内容

  • 人生を変える一冊との出会い

  • ビジネスの本質はコミュニケーションにある

  • D・カーネギーの一冊から見えるコミュニケーションの10のポイント

◇◇◇◇◇◇◇

■人生を変える一冊との出会い

若い頃にいい本と出合えることは、「人生の幸福」と言えるのではないでしょうか?

デール・カーネギーの一冊「人を動かす」(デール・カーネギー(著)/山口 博 (訳)/創元社)もそんな一冊と言えます。多くの起業家や経営者にも読まれています。


1936年に初版が発行されたこの本は、一気にベストセラーになり、今での多くの人に愛される一冊です。自己啓発の原点とも言えます。

※ご興味がある方は、ぜひ、お読み下さい↓

オリジナルタイトルの「How to Win Friends and Influence People」は、ストレートに、そして見事に人の心に突き刺さり、誰もが手に取りたくなりました。カーネギー自身の深い洞察で人間関係の本質を突き、長い年月で培った経験と、丹念に集められた実話を交え、説得力のある一冊に仕上げています。

人それぞれ、読む時期やその時々のシチュエーションにより、本から得る内容は変わるものですが、今回はビジネスやマーケティングの観点から、この一冊を見ていこうと思います。

 

■ビジネスの本質はコミュニケーションにある

ビジネスにおいて最も大切なものを一つ挙げるとしたら、何を選びますか?

それぞれの立場や考え方、その時々の状況により、その答えは異なり、また、一つに絞り込むことも簡単ではありません。しかし、その一つとして「コミュニケーション」を挙げても、おそらく異論を唱える人はあまりいないのではないでしょうか。もちろん、お金、人脈、協力、情報、経験や知識やスキル、経営者の手腕・・・いろいろな答えもあるかと思います。

しかし、何を答えに選んでも、最終的に行きつくとこのは「コミュニケーション」ではないでしょうか?

お金も、人脈も、協力も、情報も、経験や知識もスキルも、経営者の手腕もどれも、コミュニケーション力が高ければ高い程、より多くを自分の下に収めることができます。

ビジネスの90%はコミュニケーションで決まる!

そういう考え方もあるほどです。まわりを見回してください。コミュニケーション力が高い人が活躍していたり、より多くの成果や成功を手に入れていませんか?

ただし、「コミュニケーション力」は、よくある「ノリ」や「ウケ」ではありません。ちょっと細かなニュアンスですが、「コミュニケーション ”能” 力」とも違うと考えています。人を動かすには、もっと人間関係の本質の部分での関わり方が必要です。

しかし、本質な部分であるだけに、それを伝えるにはどうしても抽象的な表現になりがちですが、この本では豊富な事例でより実践的に語られています。しかも、今どきのハウツーのように「何が何でも体系化しよう」というような無理やり感もありません。ビジネスの場面でも直ぐに生かせる内容になっています。そのことは、目次を見るだけでも明らかです。

[目次]

改訂にあたって ◇PART1 人を動かす三原則 1 盗人にも五分の理を認める 2 重要感を持たせる 3 人の立場に身を置く ◇PART2 人に好かれる六原則 1 誠実な関心を寄せる 2 笑顔を忘れない 3 名前を覚える 4 聞き手にまわる 5 関心のありかを見抜く 6 心からほめる ◇PART3 人を説得する十二原則 1 議論を避ける 2 誤りを指摘しない 3 誤りを認める 4 穏やかに話す 5 ”イエス” と答えられる問題を選ぶ 6 しゃべらせる 7 思いつかせる 8 人の身になる 9 同情を寄せる 10 美しい心情に呼びかける 11 演出を考える 12 対抗意識を刺激する ◇PART4 人を変える九原則 1 まずほめる 2 遠まわしに注意を与える 3 自分の過ちを話す 4 命令をしない 5 顔をつぶさない 6 わずかなことでもほめる 7 期待をかける 8 激励する 9 喜んで協力させる 訳者あとがき

どうでしょう?1936年初版発行ですが、今の自己啓発やコミュニケーションに関する数々の書籍、ひいてNLPなど心理学、全てのベースがここにあると思うような内容です。多くの企業でも、研修やトレーニングで使用されています。あの世界一の投資家ウォーレン・バフェットもこの一冊を信奉しているようです。

 

■D・カーネギーの一冊から見えるコミュニケーションの10のポイント

本書のポイントを絞るのは難しのですが、あえて10にまとめてみました。マーケの得ダネの見方です。皆さんにも、皆さんなりのポイントがあるかと思いますが、よろしければご参考してみて下さい。

  1. 相手に重要感を持たせる

  2. 人を批評、批判、非難しない

  3. 相手に心から興味と関心を持つ

  4. 名前を覚える

  5. 相手を褒めて称える

  6. 聞き手に回る

  7. 自分の過ちや誤りを認めて話す

  8. 人の誤りを指摘せず議論に勝とうとしない

  9. 相手が既に「イエス」と言っていることから話を進める

  10. 物事を決めるときは相手のアイデアや意見として結論に導く

詳細は、ぜひ、この本をお読みください。また違った受け取り方もあるかもしれません。初めて読む方はもちろんのこと、若い頃に読んたなど、以前、お読みになられている方は、様々な人生経験も積んだ今の境遇で、また違う何かを得て、新鮮に感じるかもしれません。

最近の啓発本にうんざりしている方も、表面的な内容に終始せず、深い洞察力でコミュニケーションの本質を突くこの本は、ある意味クラシックな一冊ではありますが、でも、いつでも読める一冊として、手元に置いておくのもいいかもしれません。



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