top of page
執筆者の写真松本 啓嗣

『シェアド・コンテンツマーケティング(6)』コンテンツマーケティングのコスト負担を大幅に軽減する方法


コンテンツマーケティングで成果を出している事業者の多くは月に30万円以上のコストをかけています。それ未満の場合、成果を出せる事業者は極端に少なくなります。月30万円が成果の別れ目になるようです。しかし、マーケティング予算が限られる事業者にとって、この負担は重すぎます。そこで、如何にコスト負担を軽減してコンテンツマーケティングが行えるか、その方法にクローズアップします。その鍵はシェアドマディアの活用です。


シェアドコンテンツメディア①:短期間で成果を上げるマーケティングの融合

主な内容

  • マーケティング予算が限られる事業者にとっては如何にコストを抑えて成果を出せるかが勝負になる

  • コストをかけられないのなら、そもそもコンテンツマーケティングなんて必要なのか?

  • コストをかけずにやるコンテンツマーケティングの方法

  • 外注はしない

  • ビジネスブログのサイトは自前で作る

  • 高いツールは一切使わない

  • 独学でやる

  • 記事は全て自前で書く

  • やりぬく覚悟と実行力を持つ

  • シェアドコンテンツマーケティングはメディアプラットフォームを共有できるからコストも抑えられる

◇◇◇◇◇◇◇

■マーケティング予算が限られる事業者にとっては如何にコストを抑えて成果を出せるかが勝負になる

コンテンツマーケティングに限らず、どんな事でもそうですが、十分なお金をかけるほど成果を出しやすくなるのは当然です。資金力があるとないでの違いで、格差はどんどん広がります。
コンテンツマーケティングで成果を出している事業者の多くは、月に30万円以上のコストをかけています。一方で、かけられるコストが月30万円未満の場合、成果を出せる事業者の割合はぐっと低くなります。この30万円を境に、成果を出している事業者の割合がほぼ正反対に逆転しています。
(その詳細についてはここでは言及しませんが、関連記事がありますので、気になる方はそちらもお読みください)。
月のコストが30万円以上と聞くと、ちょっと気が滅入る方も多いのではないでしょうか?
もちろん、統計的な数字に基づくものなので、そこには必ず少数派が存在します。つまり、コストが30万円未満でも、極端に言えば、ほぼ0円でも成果を上げている事業者はあります。ですから、そう簡単にあきらめる必要はありません。如何にコストを抑えて成果を出せるか、その方法を考え、実行することで道を開くことも可能です。
そこで注目するのは以下の2点です
  1. コスト面:如何にコストを下げてコンテンツマーケティングを始めるか → 省エネを考える

  2. 成果面:如何に成果を上げられるか → 失敗の原因ついて考える

今回の記事では、まずは1.のコスト面に焦点を当てて考えてみます。成果面については次回の記事でお話します。
如何にコストを抑えてコンテンツマーケティングで成果を上げることができるかは、資金力に乏しい事業者にとっては勝負の鍵にもなります。そもそもコストをかけてたくてもかけられないわけですから、抑えるしかありません。
 
コストをかけられないのなら、そもそもコンテンツマーケティングなんて必要なのか?
実に単刀直入な問いかけですが、「必要かどうか」と訊かれると「必要ない」というのが答えです。やるかやらないかは事業者の判断です。やらなければ事業が立ち行かないというものでもありません。時間も手間もかかる道のりです。片手間ではできません。それどころか、お金をかけても、かけなくても、成功が保証されるわけではありません。ですから、それなりの準備と覚悟も必要です。
では、「ホントに必要ないのか」と訊かれると、「必要です」と答えます。なんだか矛盾していますね。じつは、この矛盾には理由があります。
その前に質問です。
「コンテンツマーケティングで期待する成果はなんですか?」
この質問に対し、日本では集客や収益・・・つまり、何らかの目に見える測定可能な成果や結果(コンバージョン)と考える事業者が多いようです。
しかし、欧米、特にコンテンツマーケティングの発祥の地、アメリカの多くの事業者の見方は違うようです。
彼らがコンテンツマーケティングを行う理由は何らかの直接的なコンバージョンではありません。その第一義的な目的は関係性の確立とブランドパワーの構築にあります。
日本とはずいぶん考え方に違いがあります。そのため、コンテンツマーケティングの成果も集客や収益など、何らかのコンバージョンだけでは見ていません、それよりも、まずはお客や顧客との関係性やそしてブランド力にどれだけ貢献できているかを成果として見ています。つまり直接的ではなく、間接的でしか効果が測定できないものです。
もちろん、収益を無視しているわけではありません。コンテンツマーケティングの目的は、最終的には収益と繋げることだと定義されています。ただし、集客や収益は、関係性やブランディングの結果として付いてくるものと考えているようです。つまり、目的は、関係性の確率とブランド力の構築であり、集客や収益の増進はその結果と見るのが、アメリカの多くの事業者のコンテンツマーケティングに対する位置づけです。実際にコンテンツマーケティングで成功している事業者は、集客や問い合わせも増え、収益にもつながっています。最終的なゴールにも到達しています。
このように、成果を何と捉えるかで、コンテンツマーケティングの必要性の考え方は大きく変わります。
集客や収益なのど、何らかのコンバージョンと捉えるなら、コンテンツマーケティングは非効率なマーケティングです。よっぽどお金があるか、手間暇をかけられる事業者でない限り、やるべきではありません。短期的には持出しばかりで、入りは全くありません。場合によっては、そんな状況が1年以上続くこともあります。
しかし、その成果を関係性やブランド力と捉えると、「やったほうが絶対にいい」という答えになります。短期的には(あるいは中期的にも)厳しくても、長期的には良い結果を生み出してくれる可能性が高いからです。もともと、関係性や信頼、ブランド力は短期間で形作られるものではなく、長期な戦略としての取り組みです。それをコンテンツマーケティングの成果として捉えるのなら、絶対に取り組みに値するマーケティングです。
そこで、マーケの得ダネとしての問いかけの答えへの結論はこうです。
手間暇かけられないのならNO。手間暇かけられるのなら、お金をかけられなくてもやるべき
物理的にどうしても取り組むことができないのであれば、やる、やらない以前の問題です。日々の業務をしっかりと回すことが最優先です。しかし、工夫や努力で取り組むことが可能でならば、お金をかけることはできなくても、多少の負担が増えても、取組みべき価値があります。
なぜなら、関係性を確立し、ブランドパワーを構築できれば、集客と収益はほぼ自動的についてくるからです。
 
■コストをかけずにやるコンテンツマーケティングの方法
コンテンツマーケティングで成果を上げている事業者の多くは月に30万円以上のコストをかけていると言いましたが、そのコストのほとんどは外注費です。つまり、コンテンツマーケティングの運営のほぼ全て、またはその一部を外部委託しています。そして、その費用の大半は記事代行を含むコンテンツ制作が占めています。最も時間と手間暇がかかる部分を外注しています。逆に言うとコストを抑える部分は、このコンテンツ制作にあります。この事を踏まえ、コストを抑えてたコンテンツマーケティングの取り組みについて、その方法を考えてみましょう。一見、当たり前のことですが、妥協せずにやれるかどうかが問われます。
  • 外注はしない → すべて自前でやる

  • ビジネスブログのサイトは自前で作る → その気になれば自社で作れます

  • 高いツールは一切使わない → サイト制作のツールはさまざま、髙ければいいとも限りません

  • 独学でやる → 必要なノウハウはコストをかけず全て自前で集める

  • 記事は全て自前で書く → ここを外注すると最もお金がかかります

  • やりぬく覚悟と実行力を持つ → 精神論ですが、最後はここに行きつきます

これらについては説明の必要もないかと思いますが、少し補足を加えます。
 
■外注はしない
月30万円以上のコストをかけて成果を出している事業者はほぼ全て、コンテンツマーケティングを外注しています。どこまでをどう任せるかは、お互いの取り決め事項になりますが、実績のある事業者であり、お互いのコミュケーションが上手くいけば、自社ではほとんど手間暇をかけることなく、しっかりと成果を出すことも可能です。
当然のことながら、外注をせず、全て自前でやればコストは抑えられます。ほぼ0円で始めることも可能です。
これ以降の全ては、この「外注しない」やり方のの中身です。その内容を見てみましょう。
 
ビジネスブログのサイトは自前で作る
コンテンツマーケティングは始めるには、専用のブログサイトが必要です。このサイトを誰かに作ってもらうか、自社で作るかでコストは大きく変わります。コストを抑えたいのであれば、このサイトも自社で作ってしまえばいいのです。
今はCMS(Contents Management System/コンテンツ管理システム)を利用して、比較的簡単にサイトを作ることもできます。ただし、オープンソース型(基本無料)のCMS(例えば、Woropressなど)は、基礎知識がない素人にはちょとハードルが上がります。その場合は、パッケージ型(有料)を活用することで、限られた予算でも、プロが制作したようなブログサイトを簡単に作ることができます。
CMSについては、関連記事でも触れていますので、ぜひ、お読みください。
 
高いツールは一切使わない
CMSを使う場合でも、ツールは各社さまざまです。
オープンソース型は基本無料で使えるCMSですが、使いこなすだけの基礎知識がない場合や、エンジニアがいない場合は、結局ウェブ制作会社などに制作を依頼することになりますので、割高になることもあります。
その点、パッケージ型のCMSは有料ですが、ホームページなど作ったことがない全くの素人でも、ビジネスソフト(ワードやエクセル、パワーポイントなど)が使えるレベルであれば、ごく簡単にプロ並みのサイトを作ることも可能です。コストも各社さまざなので、それこそ月あたり数百円から数万円まで、自社にあったものを選ぶことができます。つまり、安いツールを使うことでコストを抑えることができます。コストと使い勝手などバランスもありますので、そのあたりは各社のご判断となります。
 
■独学でやる
コンテンツマーケティングについては、講座や教材、コンサルなど、有料でノウハウを教えてくれるサービスもあります。また、中には、記事代行や専用CMSを併せてサービスを提供するものあります。ただし、これらのサービスを利用したところで、成果を出せるかどうかは、結局のところ、それぞれの事業者次第になります。(コストは数十万~100万円程度です)。
一方、インターネットでもさまざまなノウハウが無料で提供されています。また、書籍もあります。これを利用して、独学で始めることで、コストを抑えることができます。
ただし、コンテンツマーケティングは見える成果が出るまでに相当な時間がかかります。半年から1年かかることも当たり前ですし、それ以上かかる場合もあります。独学でやる場合は、成果が中々出ない中、果たして自分が正しいことをやっているのか、また、何が正解なのかがわからず、暗中模索の中、モチベーションを維持し、継続することが求められます。また、誰かやり方を正してくれる人や、アドバイスしてくれる人もいません。
独学はコストをほぼ0円にできますが、それなりの覚悟も必要です。
 
記事は全て自前で書く
コンテンツマーケティングの運営・運用で最も大変のが、記事(コンテンツ)を作成し続ける作業です。安易な気持ちでスタートすると、なかなか成果が見えないまま記事(コンテンツ)を作成し続けることが、どれだけ大変かを身に染みて体験することになります。そして、多くの方が途中で断念してしまいます。
文章の上手い下手だけではなく、その他のスキルや特性、さまざまなノウハウにも関わる重要な仕事です。そのため常に人が関わり、人の時間を拘束します。タスク的な作業でもあり、同時にクリエイティブな仕事です。また、記事を「書く」ことだけが、コンテンツを「作成する」ことではありません。企画、構想、取材・準備、執筆など、さまざまな作業や仕事が含まれます。そのため、外注で最もお金がかかるコアな部分です。
しかし、コストを抑えるのであれば、コンテンツ制作の全てを含み、記事は自前で書くしかありません。それが最も効果的です。コンテンツ制作は継続的に発生する費用なので、その金額は莫大です。どうしてもコストを抑えたいのであれば、ここに手をつけるしかありません。
 
■やりぬく覚悟と実行力を持つ
これは方法というより精神論ですが、重要なことなのであえて付け加えました。実際、コンテンツマーケティングを始めても、途中で断念される方、あるいは事業者として打ち切りとなるケースが多くあります。
何度もお話しているように、コンテンツマーケティングは目に見える成果がでるまでには、半年や1年、場合によってはそれ以上の長い時間がかかります。特に個人事業主や一人経営や小規模経営では、資金的な体力が必要で、モチベーションの維持も重要です。実際に資金が続かず断念したり、ただ単にモチベーションを維持できず止めてしまうことも多くあります。また、具体的に効果測定できる何らかのコンバージョンを成果としている場合は、成果不十分と結論づけられ、打ち切りされることもあります。
特にコストを抑えてやる場合は、十分なコストをかけられる場合と比べても成果が出ずらくなります。それだけではなく、何が正解で、何が不正解も確信が持てないまま、取組み続けることになります。正解がなかなか見えなくとも、事業者としてやり抜く覚悟と実行力がなければ、成果を出すことはできません。
そのため、コストを抑えてコンテンツマーケティングを行うためには、こんな精神論も必要なのです。
 
■シェアドコンテンツマーケティングはメディアプラットフォームを共有できるからコストも抑えられる
シェアドコンテンツマーケティングも、もう一つの選択です。
その理由は、これまでのシリーズの記事でもお話した通りです。従来のコンテンツマーケティングとも異なりますが、コストを抑え、直ぐに、簡単に、手軽にコンテンツマーケティングを始めることができます。ぜひ、関連記事もお読みください。
関連記事

コスを下げるということだけを考えれば、方法は各種あります。ただし、問題はそれでも「成果を出せるか」、さらには「成果を出せるまで継続できるか」ということです。そこで、次回は2点目の論点、「成果面:如何に成果を上げられるか → 失敗の原因ついて考える」についてお話します。

閲覧数:30回0件のコメント

Comentários

Avaliado com 0 de 5 estrelas.
Ainda sem avaliações

Adicione uma avaliação
bottom of page